SSH活動日誌
理数科1年KCS基礎・3年生希望者 ブタの内臓解剖実習事前学習(8/26)
8月26日6校時と放課後にブタの内臓解剖実習の事前学習を行いました。
本実習はSSH事業、医進類型事業の1つとして、毎年1年生理数科と3年生の医学科・医療系の進学を希望している生徒を対象に実施しています。6校時は1年生理数科40名、放課後は希望者16名を対象に、酪農学園大学教授 金本 吉泰 様の指導のもと、9月に実施する解剖実習に向けて目的や諸注意、手順を中心に学習しました。生徒たちは、動物の生命と誠心感謝の気持ちで向き合うべく、しっかりと聴講し、理解を深めました。
今後、当日までに、各内臓の部位や名称などを覚える課題に取り組み、「生命」にどう応えるのか、しっかり考えてから、9月の実習に臨みます。
令和6年度SSH生徒研究発表会@神戸国際展示場(8/7~8)
8月7日(水)、8日(木)に神戸市国際展示場で行われた「令和6年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」に、本校代表として3年生3名が参加し、KCSの授業で取り組んできた研究成果についてポスター発表を行いました。
「脱脂粉乳で実用的なプラスチックを作る」と題したポスターについて、全国の高校生や審査員の方から出た様々な質問に対して活発に意見を交わすとともに、他校の実践発表を聴講して、「どの発表も研究への熱量が凄かった」、「ポスターの作り方など、参考になった」、「代表校の発表は後輩たちにも見てほしい」と大きな刺激を受けていました。
理数科 令和6年度スーパーサイエンスハイスクールKCS課題研究発表会・運営指導委員会(7/19)
7月19日(金)に課題研究発表会を開催しました。この発表会は、本校の理数科3年生がSSHの学校設定科目KCS(Koryo Century Science)で取り組んできたことの集大成として行っています。これまで、英語でのポスター発表の準備を進めてきました。当日は理数科1・2年生、運営指導委員の先生方や釧路管内のALTの先生方の前で、課題研究の説明と質疑応答を行い、積極的な受け答えが見られました。
午後は運営指導委員会が開催され、運営指導委員の先生方から、本校のSSHの取組についてご指導・ご助言をいただき、今後の本校の取組の更なる発展に向けて、活発な議論が行われました。
普通科2年KQⅡ 外務省高校生講座(7/17)
普通科2年生を対象に、上記講座を実施しました。本講座は、理系出身の外務省員による講演により、生徒の視野を広げること、さらに今後の進路選択の一助とすることを目的として行いました。
講師に、外務省大臣官房 考査・政策評価室課長補佐 田 代 久 美 様をお招きし、演題「外務省の仕事~よりよい未来を共創する~」として、外務省の役割や業務、外交政策や国際情勢等における課題などをご講演いただくとともに、事前に受け付けていただいたアンケートにもご回答いただきました。
【以下生徒からの感想】
初心を忘れずに何事にも取り組んで欲しいという言葉が心に残りました。部活でも学校行事でもそれを胸に頑張りたいです。
私は教員志望で海外にも少し興味がある程度でしたが、今回の講演で海外への興味が強くなりました。前々から少し気になっていた海外の日本人学校についてもっと積極的に調べて将来日本人学校でも働いてみたいと思いました。
外交を行ってる方の話を聞くのは初めてだったのでとても興味深くて面白かったです。
海外の話を聞く中で私も留学したい気持ちが強くなりました。
外務省では、外交官のイメージが強く、他にも様々な職業の方が働いている、というのは今まで気づきませんでした。職業と職場が必ずしも結び付くとは限らないと知り、将来の視野が少し広がりました。質問コーナーでは、色々な答えが聞けて興味深かったです。初めの指数字やクイズなど、聞き手が参加できる講演で、楽しかったです。
文理探究科1年KQⅠ カードゲーム「2050カーボンニュートラル」出前講座(7/17、18)
文理探究科1年生を対象として、ワークショップデザイン describe with代表 高橋 優介 様をお招きして、カーボンニュートラルに関連したプログラムを実施しました。
本講座では、カードゲームを通して、過去から現在にかけて私たちが行ってきた様々な活動が、地球環境にどのような影響を与えているのかをマクロ的に俯瞰してもらい、また、私たちの価値観や考え方を振り返り、地球市民の一員として現代的な諸課題の解決を図る姿勢を育成することを目的としています。生徒たちは、ゲームを通して気候変動やカーボンニュートラルの基本的な知識を学び、カーボンニュートラルと経済成長を両立させる方法を様々な立場から模索しました。
普通科2年KQⅡ アカデミックインターンシップ(7/11)
普通科2年生全員を対象に、アカデミックインターンシップを実施しました。
このプログラムは、上級学校での講義や研究を体験し、高校生活での学びとの違いを理解するとともに、探究心や課題解決能力の育成を図り、高校卒業後のキャリア教育の一助とすることを目的としており、本校で初めての取組になります。
生徒たちはグループ毎に釧路市にある3つの上級学校(北海道教育大学釧路校 様、釧路公立大学 様、釧路工業高等専門学校 様)のうち1つに出向き、研究室見学や各学校についての説明を受けました。
また、グループで進める探究活動について、作成した「探究計画書」をもとに各校の教員に説明し、今後活動を一層進めるためのアドバイスをいただきました。
本プログラムの実施にあたり、3校から総勢30名の先生方にご協力をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。生徒の今後の活動がより有意義になるものになることを期待しています。
理数科1年生 KCS基礎 衛星画像解析入門講座②(7/12)
昨日に引き続き、北海道立総合研究機構 橋本様のご指導のもと、理数科1年生対象に衛星画像解析入門講座を実施しました。第2日目の本日は、RGBスペクトル等のデータ解析に関して研修を行いました。生徒は各自のBYOD端末を用いて、ImageJ.JSというブラウザサイトで、画像データをもとに距離を測定する方法や、画像に写された場所のNDVI(植生指数)を求めるための画像処理方法について学びを深めました。
次回は来週、釧路湿原について、衛星画像の解析手法についてオンラインにて研修を実施する予定です。
理数科1年生KCS基礎 衛星画像解析入門講座①(7/11)
理数科1年生はKCS基礎の授業で北海道立総合研究機構 森林研究本部 林業試験場 研究職員 橋 本 朝 陽 様を講師としてお招きし、衛星画像解析入門講座を実施しました。本講座は、第Ⅲ期のSSH事業で育成を目指すコンピテンスのうち、創造力のコンピテンスとして位置づけている「多視点性」の獲得、さらに探究力のコンピテンスとして位置づけている「情報収集力」、「情報整理力」等を育成することを目的として、3日間日程で実施を予定しています。
第1日目の本日は、GIS(地理情報システム)やリモートセンシング技術に関する研修を行いました。ドローンを扱った技術についても講義があり、グラウンド・体育館で実際にドローンの飛行についての研修も行っていただきました。第2日目は、体育館で撮影した画像データを解析する講座を予定しています。
理数科1年KCS基礎 中和の実験(6/21、28)
理数科1年生のKCS基礎の授業において、「探究のプロセス」を繰り返しながら実験に取り組むことを目的とした「中和の実験」を実施しました。初回は、酸性とアルカリ性の水溶液の質量パーセント濃度を等しくした滴定を行い、実験技能を習得するとともに、中和しない理由について班内で議論しました。今回は、中和がおこる滴定実験をした後、実験結果と前回の結果と比較して差が生じた要因を話し合いました。話し合いでは、実験操作で注意したポイントや、これまでに学習した内容を踏まえて考察し、仮説を立ててその仮説を証明する実験などを考えました。
理数科1年KCS基礎 釧路湿原巡検(6/27)
1年理数科で釧路湿原巡検を実施しました。釧路湿原国立公園は、ラムサール条約にも登録された北海道東部を代表する自然環境です。湿原環境の保全を目的とした環境調査の手法を学び、環境科学における科学的な探究手法を研修するとともに、自らが生まれ育った自然環境を科学的に理解し、親しむことを目的としています。
事前に「地表徘徊性昆虫の調査班(於 達古武湖周辺)」と、「ハンノキ林の水質調査班(於 温根内ビジターセンター周辺)」に分かれ、代表者による予察・情報共有をもとに当日を迎えました。
昆虫調査班は、さっぽろ自然調査館 渡辺 展之 様のご指導の下で、森の昆虫調査グループと沢の生き物調査グループに分かれて調査を行いました。昆虫調査ではトラップの回収と、昆虫の同定を行い、自然林と人工林の違いについて考察しました。また高さ30cm以上の稚樹について、エゾシカによる食痕の調査を行いました。午後は周辺を散策し、シカの影響を強く受けた林床の特徴について学びました。
水質調査班は、釧路国際ウェットランドセンター 新庄 久志 様のご指導の下で、pH・電気伝導度調査グループと、ハンノキの幹の直径・高さ調査グループに分かれて調査を行いました。釧路湿原内の植生が変化する地点ごとにデータを集め、植生の変化とデータの関連について考察しました。
それぞれの地域で、生徒たちは意欲的に調査し、湿原の現状について考えました。今後は、今回の実習で得られたデータを分析して、釧路湿原の環境保全について考察を行います。