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4月に赴任いたしました校長の柳本 高秀です。
本校の定時制課程は、大正12年に、地域住民の熱い期待を受け私立釧路商業中学校夜間として開校し、その後、釧路市立中学校、そして釧路富士見高等学校への改称など、幾多の変遷を経て、昨年度100周年を迎えました。
この間、約4千5百人を超える卒業生が本校を巣立ち、道内外の各地において、様々な分野で活躍されております。
これまで、校訓「誠 愛 勇」のもと、国や道の研究指定事業等を活用しながら、創意工夫あふれる教育活動を展開しており、令和3年度に、道教委の「定時制・通信制パワーアップ事業」の指定を受け、これまで、生徒たちに将来を設計する能力や望ましい人間関係を築く能力や態度を育むための4年間を見通したキャリア教育の指導計画を作成し、その計画に基づき様々な取組を進めてきました。
今年度は、さらにこれらの実践を進化させ、キャリア教育の全体計画に基づき、各学年での進路指導の道筋を具現化した「進路マップ」や、キャリアパスポートの開発等に教職員全体で取り組んでまいります。
加えて、全ての教育活動と関連づけ、様々な機会を通して日常的に生徒指導や教育相談を実施する「発達支持的生徒指導」の強化を図ります。
昨今、高校教育のニーズは大きく変化してきており、「定時制高校」は、かつての勤労青少年に対する後期中等教育機関の役割よりも、さまざまな学習ニーズや学習歴のある多様な生徒を温かく受け入れて、基礎的・基本的な知識や能力を育成しながら、豊かな心を育み、望ましい職業観・勤労観を醸成する教育を重視する教育機関としての役割が高まっています。
この点において、本校の定時制のスクール・ミッションでもある、「集団生活や特別活動等を通じて、コミュニケーション能力や豊かな人間性を身に付けた生徒の育成」を粘り強く推進してまいります。
生徒の志に喜びとやりがいを感じながら、親身になって支える教職員とともに、今年度も、生徒一人ひとりを大切にする教育に努めてまいりますので、引き続き、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
北海道釧路湖陵高等学校長 柳本 高秀